立佞武多まつりまで2週間となりましたが、今年の新作立佞武多の紹介です。
題名は「陰陽 梵珠北斗星」(おんみょう ぼんじゅほくとせい)
製作は「又鬼」の齊藤忠大さん
五所川原にある梵珠山と陰陽師の安倍晴明をモチーフにした作品。


完成した立佞武多はかなり下絵通りに仕上がってるんですが、若干面長になった事でなんだか微妙な表情ですな。
凛々しいわけでも無く、のほほんとした穏やかな感じでも無く、何と言って良いやら・・・間の抜けた表情に見えるのはクチのせいか目のせいか・・・
あと、服と顔も色分けした方が良かったと思います。
なんだか色塗りの途中みたいにも見えます。
歴代の立佞武多を見返すと、自分の中では見た目、ポージング、色味とあらゆる角度で2005年の「杭」を超えるものが出て来ないのが残念です。次いで2010年の「又鬼」です。
下から見上げる構造上、立佞武多には迫力のある鬼気迫る表情でカッと見下ろすようなデザインが一番しっくりくると思ってます。
また、題材も青森ねぶた、弘前ねぶたとは違って武者ものでは無いので、デザインの自由はかなりありますが、ちゅうと半端な武者スタイルにすると結果的に迫力も魅力も劣る気がします。
そういう意味でも、「杭」と「又鬼」は他のねぶたには無い、オリジナルの魅力が感じられます。
と、何だかんだ言っても、まつり本番に夜の町中で見上げるとおぉ〜って思うのは間違い無いですね。