先日、お客様で
「USBメモリを着け外しするたびにメニューが出て邪魔だ」と言う方がいまして、自動実行の仕方を変更したんですが、実はこの自動実行って機能は便利なようでセキュリティ的には非常に危険なものなんです。
自動実行とは、パソコンに音楽CDを入れれば音楽が再生されるとか、DVDを入れれば動画が再生されるなどの機能で、Windowsなら標準で機能しているものです。音楽や映画の再生の他にも、ソフトのインストールなども自動で行われますが、怖いのはこの自動インストールなんです。
自動実行の仕組みは簡単で、パソコンにメディアをセットした際にメディアの中身の構造を調べて、音楽CDや映画ならプレイヤーが起動し、空のCDなら書き込みソフトが起動するといった設定がされていて、この設定は自由に変更ができます。ソフトなどのインストール用DISCの場合はAutorun.infというファイルを自動で読み取り、プログラムが起動するんです。
このAutorunを悪用すると、ウイルスが仕込まれたメディアの場合、パソコンにセットした瞬間に
自動で感染させられてしまうんです。
また、
自動実行を停止すると自動で再生されなくなるから不便だ!と思われるかも知れませんが、例えばプレーヤーを起動させてからCDを入れれば音楽が再生されますし、DVDだって普通に見れます。
パソコンに勝手させるんじゃなくて、自分の作業に合わせて動かす。
これは自分が良く言う、
「パソコンに使われる」じゃなくて「パソコンを使う」って事ですが、ウイルスから身を守る最低限の心得です。
さて、この自動実行で特に問題なのが今や主流になったUSBメモリです。
USBメモリの性質上、音楽CDやDVD的な使い方は少なく、ファイルの持ち運びが主だと思いますが、Windows7以前のOSではUSBメモリに対しても自動実行が機能しています。全く意味がありませんので、セキュリティの点からも停止させるのが正解です。
マイクロソフトからUSBメモリの自動実行を停止させるツールが配布されていますので、是非行って下さい。
ダウンロード先>
http://support.microsoft.com/kb/971029/jaVISTA用、XP用などありますので、ご自分のOSのものをダウンロードして実行するだけです。
尚、このプログラムで停止できるのはUSBメモリなどの外部ドライブのみで、CD/DVDドライブの自動実行は停止されません。