【パソコンを買い替える際のポイント】
「長年使ってきたパソコンがだいぶ遅く(処理が重く)なって来たし、最近のパソコンは安いから買い替えよう!」と思う方は大勢居ると思いますが、割りと多く聞く話が「新しくしたのに思ったほど速くない」とか「前のパソコンとあまり変わらない」と言う嘆きの言葉です。
パソコンは日進月歩で進化する業界で、販売されているパソコンは千差万別と呼べるほどです。
パソコンの性能を支えるポイントは大きく3つあり、機械であるハードと実際に作業を行うソフト、それによって作られたデータに分かれます。
ハードの進化を簡単に言うと、新しいものは処理速度がより速く、より経済的で、より大容量となります。
一方のソフトの進化では、より多機能に、グラフィカルでより操作しやすくなり便利になります。
このコンピューターを取り巻く3つの環境が進化する事によって、動画や映像はより高画質になり、文章や票の作成もより美しいものが作れるようになります。
例えば、30年前のパソコン、20年前のパソコン、10年前のパソコンを比べると、パソコン本体の高速化・大容量化はもちろん、パソコンで出来る事も沢山増えましたし、白黒でカクカクした文字でしか書けなかった文章も、かなり高品位なものが作れるようになりました。
また、インターネットの普及もあって、高画質な動画やサウンドもいつでもどこでも楽しむことが出来るようになりました。
さて、こうしてパソコン環境は常に進化しているハズなんですが、新しいパソコンに買い換えたのにどうして長年使ってきたパソコンとあまり変わらないと感じるのでしょうか。
答えは簡単です。
前述の通り、パソコンを取り巻く環境の進化は3つあります。
【ハード】【ソフト】【データ】
つまり、処理速度の速いパソコンとは、この3つのバランス取れているパソコンなんです。
わかりやすく一例を出しましょう。
10年使ってきたWindowsXPパソコンから、最新のWindows8パソコンに買い換えたとします。
10年前のパソコンは当時20万円ほどしました。
新しいパソコンは5万円で買えました。
確かに価格は相当安くなりましたし、性能も前より上がっていると考えがちですが、ここに落とし穴があります。
10年前の上位クラスの高性能パソコンと最新だけど底辺の性能が低いパソコンだと言うことです。
確かにパソコン本体(ハード)の性能は上がっています。
しかし、今の時代のソフトやデータもまた、今の時代の高性能に合わせて作られています。
10年前のソフトやデータを今の底辺パソコンで扱えば、劇的に速いと感じるでしょう。
逆に今のソフトやデータを10年前のパソコンで扱えば、驚くほど遅く非常に不満が出るでしょう。
「最近パソコンの処理が遅くなった」の原因は、使っているソフトがバージョンアップしたり、最新のソフトに入れ替えたり、インターネットのサイトのデータ量が軒並み巨大化している為なんです。
いくら新しいパソコンに買い換えても、今の時代で性能が低いものを選んでは、遅いと感じるのも当然です。
パソコンは【ハード】【ソフト】【データ】の3つが進化しています。
Windowsやオフィス製品などの【ソフト】は、最新のものを使いたいでしょうし、バージョンアップもする事でしょう。
【データ】の肥大化は時代の流れによるものなので、自分ではどうにもできません。
結果的に【ハード】は、如何に長く使えるかを考えた時に答えは自ずと決まり、[その時代の最高性能のもの]となります。
後は、予算に合わせて性能を下げる妥協するだけの話なのです。
パソコンの性能は日々向上していますが、周囲の環境もまた変化している事を忘れてはなりません。
いつの時代のパソコンも、その時代の中で上中下があります。
下のパソコンが遅く感じるのはいつの時代であっても当然の事なのです。
「断トツに速いパソコンが欲しい!」
「処理速度の軽いパソコンが欲しい!」
こういう理由で買い替えしたい場合は、性能(価格)の高いパソコンを買いましょう。