Windows10への無償アップグレードの残り期間が3ヶ月を切りました。
未だにアップグレードに起因するトラブルの呼び出しが絶えませんが、トラブルの100%は解決できます。
とにかく重要なのは、【いつでも元に戻せる下準備】です。
これが無ければ元に戻す事は勿論、最悪全て初期化という状況になってしまいます。
うちのWindows10トラブルの全てが、この【元に戻す手段】を誰一人として行っていませんでした。
Windows10への無償アップグレードは、将来を考えても間違いなくお得です。
無償期間が過ぎても後で有償で買うことはできます。
ただ、Windows7も8も後数年でサポートが切れて、XP同様にセキュリティや最新技術に対応できなくなります。
「ネットには繋がない」
「使っているソフトもアップデートしない」
「そもそも今使っているソフト以外使うことは無い」
という環境でしたら、Windows7も8もずっと使うことに問題はありませんが、Windows10に変更しても同様の作業が可能であればアップグレードして問題は無いわけです。
さて、もう一度話を戻しますが、Windows7や8からWindows10にアップグレードする際、事前の準備として以下の3点に気をつければ大丈夫です。
まずは、本体を元の状態に戻すためのリカバリ環境の準備です。
本体を購入時に戻すためのリカバリ作業に必要なDVDは、現在の多くのパソコンでは購入時に付いて来ていません。
自分で作成する必要があります。
リカバリ用の環境があるパソコンであっても、リカバリ用のDVDは作成しておきましょう。
Windows10へのアップグレードにより、リカバリ機能そのものが使えなくなる場合があるからです。
リカバリ用DVDがあれば、物理的な故障以外のどんな状態からでも購入時に戻せます。
このリカバリは、購入時に戻す方法だけではありません。
今現在の環境そのものを基準に作成することも可能なので、Windows10アップグレードする前の環境をそのまま保存する事で、いつでも元に戻せる事になります。
その場合は、購入時に比べて各種データなどによって使用量が肥大化しているため、DVDでは数十枚にもなってしまうので、外付けHDDを使用すると良いでしょう。
HDDのコピーツールなどを使って丸ごとコピーするのも手です。
次に、自分で作ったデータなどのバックアップです。
写真や書類など、無くなったら困るもの、二度と手に入らないものなどのデータ類は全てバックアップを取りましょう。
たまに勘違いしている人が居ますが、バックアップとは単に外付けメディアに保存する事ではありません。
複数のメディアに保存する事であり、早い話が保険です。
データの保存場所がひとつの場合はバックアップとは言いません。
バックアップを取っておくと、不意なトラブルで初期化があっても、大切なデータは手元に残ります。
最後に、使っているソフトがWindows10に対応しているかの確認です。
日常使っているソフトが使えなくなるとアップグレードの意味を成しません。
使用しているソフトのサイトなどにWindows10への対応状況が書かれているので確認します。
もし未対応だった場合は、代替のソフトが無いか、Windows10対応版にするには有償か無償かなどを確認しましょう。
これら3点さえ押さえておけば、Windows10へのアップグレードに不安はありません。
思う存分やっちゃってください。
一見面倒なように思えますが、リカバリ環境の準備とデータのバックアップは何も今回だけの話ではありません。
パソコンを使う上で最低限の常識ですから、日頃から意識しないといけないものです。