2016年04月27日

Windows10無料アップグレード期間終了間近

Windows10への無償アップグレードの残り期間が3ヶ月を切りました。

未だにアップグレードに起因するトラブルの呼び出しが絶えませんが、トラブルの100%は解決できます。
とにかく重要なのは、【いつでも元に戻せる下準備】です。
これが無ければ元に戻す事は勿論、最悪全て初期化という状況になってしまいます。

うちのWindows10トラブルの全てが、この【元に戻す手段】を誰一人として行っていませんでした。

Windows10への無償アップグレードは、将来を考えても間違いなくお得です。
無償期間が過ぎても後で有償で買うことはできます。
ただ、Windows7も8も後数年でサポートが切れて、XP同様にセキュリティや最新技術に対応できなくなります。

「ネットには繋がない」
「使っているソフトもアップデートしない」
「そもそも今使っているソフト以外使うことは無い」

という環境でしたら、Windows7も8もずっと使うことに問題はありませんが、Windows10に変更しても同様の作業が可能であればアップグレードして問題は無いわけです。


さて、もう一度話を戻しますが、Windows7や8からWindows10にアップグレードする際、事前の準備として以下の3点に気をつければ大丈夫です。


まずは、本体を元の状態に戻すためのリカバリ環境の準備です。
本体を購入時に戻すためのリカバリ作業に必要なDVDは、現在の多くのパソコンでは購入時に付いて来ていません。
自分で作成する必要があります。
リカバリ用の環境があるパソコンであっても、リカバリ用のDVDは作成しておきましょう。
Windows10へのアップグレードにより、リカバリ機能そのものが使えなくなる場合があるからです。
リカバリ用DVDがあれば、物理的な故障以外のどんな状態からでも購入時に戻せます。

このリカバリは、購入時に戻す方法だけではありません。
今現在の環境そのものを基準に作成することも可能なので、Windows10アップグレードする前の環境をそのまま保存する事で、いつでも元に戻せる事になります。

その場合は、購入時に比べて各種データなどによって使用量が肥大化しているため、DVDでは数十枚にもなってしまうので、外付けHDDを使用すると良いでしょう。
HDDのコピーツールなどを使って丸ごとコピーするのも手です。


次に、自分で作ったデータなどのバックアップです。

写真や書類など、無くなったら困るもの、二度と手に入らないものなどのデータ類は全てバックアップを取りましょう。
たまに勘違いしている人が居ますが、バックアップとは単に外付けメディアに保存する事ではありません。

複数のメディアに保存する事であり、早い話が保険です。
データの保存場所がひとつの場合はバックアップとは言いません。

バックアップを取っておくと、不意なトラブルで初期化があっても、大切なデータは手元に残ります。

最後に、使っているソフトがWindows10に対応しているかの確認です。
日常使っているソフトが使えなくなるとアップグレードの意味を成しません。
使用しているソフトのサイトなどにWindows10への対応状況が書かれているので確認します。
もし未対応だった場合は、代替のソフトが無いか、Windows10対応版にするには有償か無償かなどを確認しましょう。

これら3点さえ押さえておけば、Windows10へのアップグレードに不安はありません。
思う存分やっちゃってください。

一見面倒なように思えますが、リカバリ環境の準備とデータのバックアップは何も今回だけの話ではありません。
パソコンを使う上で最低限の常識ですから、日頃から意識しないといけないものです。




posted by がーご at 19:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家電・テクノロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月26日

不正プログラムは見てわかる

今年も相変わらずのご無沙汰更新で申し訳ございません。
そして毎月恒例の文句となりますが、もう1月が終わりそうな事に驚いてます。

さて本日は、昨日25日に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)から発表された、昨年10月から12月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況について触れます。


資料によるとウイルス被害は年々減少傾向にあるものの、不正プログラムの検出数は去年の7〜9月に比べて倍に膨れ上がっています。
検出された不正プログラムの半数に当たる約48.3%はDownloaderと呼ばれる種類になり、その進入経路の89.5%がダウンロードファイルとなっています。

これを簡単にひも解いてみます。
Windowsも7、8.1、10が主流となっていて、XPまでの時代に比べてパソコンのセキュリティ機能はかなり進歩しました。
Windows自体のセキュリティ機能や自動更新などの仕組みに加えて、何よりもユーザー自信のセキュリティ意識の向上により、何かしらのセキュリティソフトを動かしているパソコンが増えました。

これにより、ウイルスは進入段階で食い止められ発動を抑えられているのがウイルス被害の減少に繋がっていると言えます。

では、一方で増えている不正プログラムとは何でしょう。
これはマルウェアやランサムウェアと呼ばれる悪意のあるプログラムで、ウイルスとは異なるものです。
特徴としては、勝手に広告を表示したり、検索ページを書き換えたり、謎のセキィリティ警告を表示したりするものです。
ウイルスが体内で破壊活動を行うのに対して、マルウェアは詐欺や泥棒のような存在と言えます。

この不正プログラムがインストールされていると、動作が極端に重くなったり、個人情報がだだ漏れになったりしますし、ネットショッピングやゲームなどのログイン情報も第三者に漏れて勝手に操作されたりします。
また、緊急性をアピールするような警告画面が表示され、正常に戻すなら金を振り込めというような脅迫詐欺もあります。

セキュリティソフトを入れているのに、何故このような不正プログラムが増えているのかと言うと、これらマルウェアやランサムウェアは厳密にはただの一般ソフトと同じだと言うことです。

つまりは、購入時から入っているメーカーのお知らせプログラムや更新プログラムなどと同じようなものであり、そうした仕組みを悪用したに過ぎませんので、ウイルスとは根本的に異なるので検出や対処がされないのです。

侵入経路を見てみると、その大半がダウンロードファイルとなっています。
これは、知ってか知らずかユーザー自らがダウンロードしてインストールしてしまっている事を示します。
実際にパソコン修理に訪問すると多くのお客様でこの状況が見れます。
しかもほぼ100%でお客様自信にはまるで記憶が無いですが、調べればどこから進入したかは解ります。

侵入経路に多いのが、フリーソフトインストール時に「ご一緒にいかが?」とくっついて来るものです。

【動画や音楽をダウンロードするソフト】
【動画の再生ソフトやDVDに変換するソフト】
【ゲームの改造や市販ソフトの違法ダウンロード】

こうした無料ツールをインストールする際に、ユーザー自らが自分で一緒にインストールしています。
また、上記のソフトは英語のソフトが多く、インストールの際に「英語がわからない」と言う理由で不正プログラムまで一緒に全てインストールされています。

何度かここでも書きましたが、何を書いてるかわからないのに【 次へ 】と勧めてしまうのは自殺行為でしかありません。
英語で「貴方と家族を皆殺しにしますよ」との問に「イエス」と答えてるのと同じです。

何が書いてるか読めない場合は、キャンセルなりXボタンで終了しましょう。

また、見たことが無い画面が出たとか、インターネットブラウザのトップ画面が変わったとか、昨日に比べて動作が極端に重くなったなど、目に見えて変化はわかるものです。
実際に修理の訪問でも、「そう言われれば一ヶ月ほど前からこうなった」などと言われます。
ある日突然普段と違ったら、間違いなくそれは怪しいのです。


パソコンはただの道具です。
使ってる本人が何を使ってるとか普段はどうだとか、状態を知らなければ違いにも気付かないでしょう。
ある日突然、家具の配置が変わってたらおかしいと気づくでしょう。
ある日突然、壁紙の色が変わってたら気づくでしょう。

パソコンは専門的な難しい事は覚えなくても使えますが、ただの道具として普段どんな感じかくらいは知っておきましょう。
その秘訣は最も簡単な方法です。

見ましょう

これだけで、異変に気づくはずです。
実際、被害に遭われてる方の多くは見ていません。
画面上の情報もそうですが、ネットやソフトの操作でさえ盲目的かつ反射的にクリックしたり、操作しています。
見てないので怪しいかどうかも当然わかりませんし、何を操作したのかすら理解していません。

見てわからない単語や名前は、検索して見ましょう

謎の画面が出てきたら、その画面に書いてるプログラムの名前を見ましょう

それもまた検索して見ましょう

これだけで、被害は格段に減らすことができます。

posted by がーご at 17:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家電・テクノロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月05日

サポート終了後のWindowsXP

WindowsXPのサポート終了まで残すところ約一ヶ月と迫りましたが、まだまだ使い続けてる人も多く、未だに世界で29%のシェアがあるそうです。

まぁ、うちにもXPパソコンは7台あるんですが、モノも古いためアップグレードは出来ませんし、OS入れ替えも面倒だしで放置になってるのが現状です。
使えない訳じゃないですからね。

さて、そんなXPユーザーに対してマイクロソフトとしてはWindows7や8を購入して移行して欲しいワケで、4月9日のサポート終了後はナント!毎月9日になるとWindowsアップデート経由で「WindowsXPは終了しました」的な注意メッセージが配信するようです。

何ともおせっかい極まりない戦略です。

どうせ更新が無くなるんですから、XPユーザーの方はWindows アップデートの機能そのものを停止させてしまいましょう。

また、世間的に今回サポート終了するのがWindowsXPばかり取り上げられていますが、同日にMicrosoft Office 2003 と IE6のサポートも終了となるので、これらの更新も途絶えます。
Windows7に手持ちのOffice2003を入れて使ってる人も注意が必要です。
posted by がーご at 13:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家電・テクノロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月18日

また流行ってるのかな?

この10日間ほどの間に3件のお客様から同じ症状の依頼を受けました。
Windowsが起動しなくなったとか、重くて作業できないと言った類のものですが、3件とも共通しているものがありました。

その3件のどれもに【Registry Booster】という名前の自作自演ソフトが実行されていました。
これは前にも紹介しましたが、いわゆる【詐欺まがいソフト】の一種で、ネット広告やフリーソフトなどを介してパソコンにインストールされ、何やら勝手にガリガリ音を立てながら作業を行ったのち、大量のエラーや不具合が発見されたので金払って解決しろ!ってな文章を表示させるものです。

詐欺まがいと呼ばれるのは、この大量のエラー報告は全くのデタラメで、自作自演だということ。
また、騙されて一旦入金してしまうと、解約は驚くほどとてつもなく面倒で、放置すると永久に年会費が引き落とされるという悪質なものです。

registry-booster.png


このソフト、存在自体は数年前からありますし、セキュリティ的にも対策されてると思うんですが、何故にこの短期間で、しかもこんな田舎の狭い市内で立て続けに依頼が来たのでしょう。
お客様のパソコンの使用状況を詳しく調べたわけでは無いですが、3件とも共通している点があるのに気付きました。

1つ目は、WindowsXP Home editionを使用していると言うこと。
2つ目は、前日にYoutube、ニコニコ動画などの動画サイトを見ていたと言うこと。
3つ目は、Adobe Flashの更新を行なっていないと言うこと。

侵入経路としてはネット上のリンクや広告の他に、海外製でフリーのCD・DVD書き込みソフトや、同じくフリーの動画変換ソフトなどにもついて来る事があるので一概には言えませんが、知らずに自分で何かしらのリンクを踏んでしまった可能性も高いです。

ウイルスとは違って削除の方法は通常のソフトのアンインストールと同じように行えますし、嘘だと解ればウザイだけで実際の被害は無いのですが、ちょっとした落とし穴もあり、今回の2件もその罠にはまっていました。

それは、【パソコンの性能不足】による悪影響です。
この自作自演ソフトは、いかにも作業を行なっているかのように、ハードディスクをガリガリ音を立てながら勝手にスキャンしまくります。
パソコンの性能が低いと、この作業の間は他の作業に支障をきたします。
今回2件のお客さまもこれにより被害が拡大したんですが、1件ではWindowsのアップデートの真っ最中にこいつが動き出したおかげで、パソコンがフリーズ状態となり、慌ててリセットしてしまった所、Windowsのシステムが破壊されて起動不能に。

別のお客様では、ソフトを起動しようと何度かクリックするもパソコン全体が固まったようになり、何もできなくなっていました。
これは何度もクリックした分、裏で多重起動されていた状態となり、パソコンの処理が全く追いついていなかったのです。

こうなると、無害のようなソフトも一転して完全に害です。

ある日突然、【大量の不具合が発見されました!】とか【無料スキャン!】なんて文字が画面に出ても、騙されてハイどうですかとクリックしないでください。
パソコンがいくら進化して親切になったと言っても、ある日突然そういう画面が出ることはありません。
騙されないようにしましょう。

その為にはWindowsの更新、Adobe Flashの更新、Javaの更新のお知らせが来たら必ず行いましょう。
posted by がーご at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家電・テクノロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする