今回の震災の影響によるもので、対象となる地域は岩手、宮城、福島の3県で延長期間は最大で1年とされています、この点については様々な物議を呼んでいるようです。
延期の処置として、衛星放送を暫定的に無料にするとされていましたが、これには大きな問題があり、衛星を使った放送は東京キー局の放送しか流れません。その地域のローカル局の放送は見られないんです。
被災地ではくだらないバラエティよりも地元密着のニュースの方が大切でしょうから、結果的にローカル局はアナログ波を同時に送信しなければなりません。
その費用はNHKだけで年間4億円だそうですが、ローカル局については免除・助成するようです。(と言っても1ヶ月あたり5千万円かかるようですが・・・)
また、今回の大規模な震災によって、電波の強弱にあまり左右されずに受信できるアナログ波の存在がより大きく見直される結果となりました。これは、自分も当初から懸念していた部分で、デジタルは確かに映りは良いものの、電波が一定を下回った瞬間に映らない=ゼロになってしまいます。アナログであれば多少写りが悪くても何とか見る事はできるし、最悪でも音は聞き取れますがデジタルではそうはなりません。
これは山間部や海上のみならず同様に電波の弱い地域や野外キャンプなどの場合に大きなハンデとなるのです。
また、既に地デジを見ている方は実感されたでしょうが、映像が現実の時間より数秒遅れて表示される事から、時報や緊急速報などの情報も従来のテレビより遅れて表示されます。
「地震速報を早めに出す」なんてタイムマシンみたいな事は不可能ですから、デメリットとしか考えられません。
何度も言われてますが、国はこうしたデメリットを一切アピールしてない事です。
もう一つ、この東北3県以外でも全国に未だ視聴出来ない世帯が数十万世帯もあると言うことです。
スイッチを切るかの如く、このまま7月にアナログ停波となった場合、テレビ難民が数百万人も出てしまうのです。
なんかスゴくいい事づくしのように見せながら、移行の準備を催促して煽っている所に腹が立ちます。