先日、業務用通信カラオケ設置のお店のサポートに伺った際に気付いた事なんですが、結論から先に言うと【auひかりにするとカラオケ機器が使えなくなります】
これはスナックなどの通信カラオケ設置店などでは死活問題ですが、どういう事なのか解りやすく説明します。
まず、NTTのフレッツ光では、電話線のように伸びた回線ケーブルを使って「どこと通信をするか」という設定をします。
大抵はインターネットを使用するために、OCNやBiglobeといったプロバイダと契約し、割り当てられたユーザーIDとパスワードでもって通信できるように設定します。
この時、その相手(この場合プロバイダ)と通信している状態を【セッションを張る】と呼びます。
NTT東日本のフレッツ光では、このセッションを同時に2つ張る事ができ、有料オプションで増やすことも可能です。
これをマルチセッションと呼びます。
セッションを増やすとどうなるかと言うと、イメージとしては1つの電話回線で、同時に複数箇所の違う番号に電話がかけれると思えば良いでしょう。
さて、次に業務用の通信カラオケについてです。
お店に置いてある通信カラオケ機器は、新曲の追加やランキングデータのやりとりなどで、そのカラオケメーカーのサーバーと通信していますが、当然インターネット回線を使用しています。
この時、カラオケ機器は本社が設置するサーバーと直接通信するように設定されていますので、プロバイダがどこであるとかは全く関係ありませんし、早い話がこちらもセッションを張っている状態です。
つまり、カラオケ機器を設置していて、同時にパソコンでインターンットに繋いでるようなお店の場合、セッションは2つ張っている事になります。
(カラオケ機器が単独の専用回線の場合は関係ありません)
また、ダーツダイブなどの通信系遊戯機の場合も、同様に1セッション必要となります。
(パソコン+カラオケ+ダーツなら3セッション)
それでは、auひかりの場合なぜ注意が必要かですが、auひかりにはセッションは1つしかありません。
これは、前回も解説した部分ですが、そもそもauひかりではNTTフレッツの【プロバイダ】と概念が違っていて、プロバイダをどこと契約しようが全てのユーザーが同じ【DION】サーバーと通信しています。
言い換えれば、auひかりの回線とは【auひかりと言う相手との専用通信回線】と言えます。
なので、カラオケ機器メーカーのサーバーのような、auひかり以外のサーバーに接続する事ができないのです。
ダーツ機や専用サーバーと通信を行う他の通信機器も同様です。
フレッツからauひかりに変えてもケーブルをルーターに挿せば動くだろうなどと思って、勝手に変更するとトンデモナイ事になるので、お店の方は気をつけてください。
---------追記
auひかりに切り替えた場合、フレッツ光専用サービスである【フレッツテレビ】や【ひかりTV】サービスは継続できなくなりますが、auひかり専用の【auひかり ビデオ・チャンネルサービス】にて同様のサービスが行われています。
【たわ言の最新記事】
でもdionってメールサーバーが糞なんだよなぁ、、、
auひかりで地デジみたいならアンテナ建てないといけません。