2012年12月20日

ノアの厳しい冬

今回はプロレスオンリーな話。

小学校時代から、かれこれ30年以上のプロレスファンなので、メジャー、インディ、海外問わずプロレス団体の崩壊や闘争は散々見てきたが、2012年も後少しという所で、モヤモヤする心境に襲われている。
三沢光晴が旗揚げしたプロレスリング・ノアの崩壊が確実に迫っているからだ。

昨日12月19日、秋山 準、潮崎 豪、鈴木 鼓太郎、金丸 義信、青木 篤志の5選手の電撃退団が、ついにノアから正式に発表された。

事前の噂の段階では、小橋 建太の引退発表前の解雇報道に対して、秋山 他が会社に愛想を尽かして他団体に移籍するからだと思われていたが、正式発表の田上社長のコメントからはどうもそうでは無く、各個人の事情によるもののようだ。

まぁ、賃金の未払いだったり、会社への不信も当然あっただろう事は置いといて、単なる裏切りじゃ無かった事はファンとして救いだ。

思いを語る前に、公式サイトにある会見の様子を全文転載しておく。
(コメントは田上 明 社長)
秋山、金丸、鈴木、潮崎、青木、この5選手が今年いっぱいを持ちまして、来年からは契約をしないということになりました。

―改めて経緯を
「前も話した通り、各々の者が今年の契約で最後にさせてくれと、言ってきたのが最初ですね。」

―そこで慰留を?
「慰留というか、何でだ?とか色々と理由を聞いて。」

―話せる範囲で辞める方々の主張というのは?
「各々違いますので、一概に言うのも。一人一人みんな違いますし。」

―最終的な結論が出たのはいつ頃?
「詳しくは控えますが、今日よりちょっと前ですね。」

―ノア側としてはあくまで残って欲しいと?
「残って欲しいという交渉というより、うちとしては来年もまた契約しようと思っていましたから。」

―例えば秋山さんであればどの辺が折り合わなかった点ですか?
「秋山ですか?秋山はまず最初に、休みたい、もう体が休まないと限界に来ている。と言うようなことを言って。もし契約をしてから休むと会社に迷惑がかかる、と。だからちょっと休んでからまた復帰したいとは言っていましたね。フリーとして。」

―今後、ノアへの参戦をオファーすることは?
「それは秋山とも言っていたけれど、もしお誘いがあればいつでも参上しますと秋山も言っていましたし。 うちも必要だったらいつでも呼びますし。」

―それは潮崎さんとか、鈴木鼓太郎さんも同じ?
「一緒と言うか、みんな理由が違うから一緒とは言えないですね。」

―今後フリーとして参戦をする可能性があるのは秋山さん以外にありますか?
「それは先の事は分からないですけど、うちのマッチマーカーが欲しいと、使いたいと言ったらオファーはするでしょうね。それでどうなるか、と言うのは分からないです。」

―ノアとしては5選手全員に門戸を開く?
「みんな円満退社ですから。円満にお互いの理由があってやめていったのだから、お前は来るな、とかそういうことは言いません。」

―秋山さんは休みたいということだったのですが、若い潮崎さんはどのような理由で?
「潮崎は、ノアにいたら他の色んなやりたいやつとできないので、外に行ってやりたいやつとやりたい事をしてみたい、と、そういうことを言っていましたね。」

―他団体で戦いたいということ?
「他団体かどうか分かりませんが、自分の考えはあるんじゃないですか?どこの団体とか、そういうことは言わなかったから知らないですけど。」

―秋山選手が三冠をかけて戦ったように、潮崎選手がどんな戦いをしたいか、という希望を取り入れての慰留は?
「その都度、その都度、毎回毎回ではうちの会社も困ることもありますし。」

―鈴木鼓太郎選手は?
「鈴木も潮崎と同じような考えじゃないですか。外でやりたい、色んな選手とやりたい、と。会社に残っていたらそれが狭まると、そんな感じの事を言っていましたね。」

―金丸選手は?
「インストラクターの免許も取っているので、そっちの仕事もしてみたい、と。2年位考えていたらしいですよ。で、今回、踏ん切りがついた、と。」

―潮崎さんや鈴木鼓太郎さんとは少し違う?
「ちょっと違いますね。違う人生を歩んでみたい、と、そういう理由を聞きましたけど。」

―青木選手は鈴木選手と一緒?
「青木は鼓太郎と同じことも言っていましたし、青木の場合はケガもあって会社に迷惑をかけるから、とも言っていました。」

―ノアとしては所属選手もかなり減りますが?
「痛いですね。辞める人はしょうがないことですしね、契約を無理にさせるわけにはいかんし、そしたら今残っている、良いのが残っていますから、まだ。NO MERCY、あとBRAVE。質を上げていったらどうかな、色んなことをしたらどうかな、と。数としてはフリーの人を使って。」

―選手の補てんは考えている?
「専属選手として?考えていますよ。やっぱり若い人材を育てていきたいね。」

―国籍問わず?
「そうですね。国籍のスポーツじゃないんで。」

―例えば来年2月に南米ツアーがありますが?
「良い選手がいれば。」

―田上さんご自身がリングに上がる機会が増えることは?

「それは無いんじゃないですかね(笑)。無いと思います。俺のことは良いだろ(笑)。」

―田上さんが上がられると昔から見ている方はやはり喜ばれるのでは?
「50超えるときついのよ。」

―田上さん個人としては秋山選手と20年一緒の団体で活躍されてきましたが、個人的秋山さんへの思いというのは?
「長い付き合いですからね。長い付き合いですけど、子供じゃないんだから、彼にも守っていくものはあるだろうし、自分から契約はしない、という意思で、無理やり引き止めるということはしなかったですけど、話を聞いて、なぜやめるんだ、と。考えは変わらないのかと、それで良いのかと、そういう話はしましたね。」

―秋山さんとは何回くらい話されましたか?
「細かいな(笑)。秋山と青木と3回。後は2回。」

―金丸選手は引退?
「それは彼に聞いてもらえますか、俺が発表することではないし。」

―小橋さんに関しては?
「小橋は小橋は自分で言いますから。引退の事も自分で言ったし、他の事もたぶん自分で言うでしょ。ファンを大事にする人だから。俺が小橋のことをあれこれ言うのは昔、一緒にやってきたから、ちょっと心がひけるから。」

―小橋さんの引退試合はノアで開催?
「そんな話は今、進行中ですよ。」

―全日本さんの名前も挙がっているが、引退興行はやはりノアで?
「そうですね。それが一番良いと思いますよ。僕の考えでも。それでそういう話をしていますから、小橋と。」

以上。

秋山は、一応は自身の体調回復と会社の事を思っての事。
金丸は、多分レスラーとしてのモチベーションの低下?により、多分転職するのか。川田が三沢の死によってプロレスへの情熱が冷めたから、事実上の引退状態なのと同じか。
この二人はまぁ仕方ないかなとも思うが、問題なのが後の3人。

潮崎・鼓太郎・青木の3人は単純に他団体への興味なのね。
潮崎が新日本or海外、鼓太郎が全日本、青木は全日本orZERO-ONEかな?
いずれにしても、頭にくるのはノア旗揚げからやってきた潮崎・鼓太郎で、特に鼓太郎にはこの20年の出来事で一番ガッカリした。

三沢光晴に憧れて入団し、ノアでデビューした生え抜き第一号選手で、三沢の付き人もしながら公私共に可愛がって貰ったのに、まさかの裏切り行為だよ。
鼓太郎はデビュー前から注目していて応援して来た選手なだけでなく、飛び抜けたタレント要素では無いものの、センスとか才能とかは本当に買っていて、年下ながら友達になりたいと思わせる一人だった。
また、将来、三沢のプロレスを継げる唯一のレスラーだと思っていた。

それが、他のレスラーとやりたいからって、どこのどのレスラーでも思うような理由で生まれ育った場所を捨てるのか。
鈴木 鼓太郎の名前は三沢がくれた名前なんだから、鼓太郎には最後の一人になってでもノアを守って欲しかった。

話を戻すが、2013年のノアはどこまで持ち堪えるだろうか。
それとも、このまま船は沈んでしまうんだろうか。

新日本から後藤と金本、全日本から稔とKAI、ZERO-ONEから崔あたりが移籍して来ないだろうか・・・


posted by がーご at 02:17 | Comment(1) | TrackBack(0) | 芸能・スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も <span style="background-color:#FFFF00;">潮崎</span> <span style="background-color:#FFFF00;">鼓太郎</span>には がっかり… そして 頭きてます ! もう彼らは応援しません 死ぬまでノアを応援していきます
ノアは続いて行きます 絶対に! ノアが面白くなるのはこれからです! 得に 谷口 小峠 がんばれ!
Posted by けん at 2013年01月05日 00:27
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